皆さまこんにちは!インクペディア編集部です。
プリンター情報や、印刷に関するお役立ち情報などのお届けが多い、インクペディアですが、今回は「トナーカートリッジを解体してみた! 」シリーズです。
コツさえつかめば、簡単に解体することができますがトナーが飛び散る可能性や、品質低下の原因にもなる ため、トナーカートリッジを解体することを推奨しているわけではございません。 くれぐれもマネはしないでください。
どうしても解体してみたい!(笑)という方は、自己責任の元で行って頂きますようお願いいたします。
今回は解体するのはこちら!インクのチップスでも売れ筋のCanon CRG-519Ⅱ互換トナーカートリッジ です。
それでは解体を始めましょう!
感光体ユニットとトナーユニットを分解
CRG-519Ⅱは、感光体ユニット とトナーユニット が合体したカートリッジです。
両サイドのピンを抜いて感光体ユニット とトナーユニット を分けます。
そうすると、この様にきれいに2つに分かれます。
感光体ユニット側の解体
次は、感光体ユニット側を解体していきます。
感光体ドラム電極部分のピンを抜きます。
そうすると、感光体ドラムを外すことができます。
※感光体ドラム=印刷用紙にトナーを転写する役割を持つ部品
次に黒色のローラーを外します。これは手でも外すことができます。
この黒いローラーはPCR(帯電ローラー) と言います。
※PCR(帯電ローラー)=感光体ドラムの表面に静電気を帯びさせるための部品
次にゴムのブレードがあります。2か所ビス止めされているので外します。
このゴムのブレードがワイパーブレード と言います。
※ワイパーブレード=印刷後、感光体ドラムに残ったトナーをかき落とす部品
以下こまごまとした部品を外すとこの様な感じになります。
以上で感光体ユニットは終了 です。意外と簡単です!
トナーユニット側の解体
次はトナーユニット側を解体していきます。
駆動側サイドのカバーがビス2本で止まっているので外します。
そうすると、カバーが外れます。
次にトナーが付着しているローラーを外します。
このローラーはマグローラー と言います。
※マグローラー=磁石を内蔵した筒状のアルミで感光体ドラムにトナーを付着させる部品
※マグローラーを外すとトナーホッパーからトナーがこぼれるので要注意!
次にゴムのブレードがあります。2か所ビス止めされているので外します。
このブレードがドクターブレード と言います。
※ドクターブレード=マグローラーに付くトナーを均一にするための部品
次にトナーホッパーからトナーを抜き取ります。
トナーホッパーの中には約300g のトナーが入っていました。
余談ですが、先日お客様から「レーザープリンターのトナーカートリッジを交換するとき、少し粉がこぼれた。少し吸い込んだかもしれない。この黒い粉は発がん性があると思うので、健康が心配」というお問合せをいただきました。
こちらは別の記事で詳しくご紹介していますので、気になる方はご覧ください。
こちらもチェック:レーザープリンターは身体に悪い!?
以下こまごまとした部品を外すと 下画像の通り になります。
以上でトナーユニットは終了 です。
これで全ての解体は終了です。
全ての部品を並べてみました!
なんと部品点数 44 点!
CRG-519Ⅱは44個の部品からカートリッジが成り立っています。
この部品どれか1つでも不具合があれば印字不良につながります。
インクのチップスでは 日々の品質チェックを怠らず、お客様に ご満足いただけるような トナーカートリッジを提供できるよう、 これからも努めてまいります。
CRG-519Ⅱ互換トナーはこちら:CRG-519Ⅱシリーズ互換トナー
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