写真印刷や資料の印刷で使うプリンターですが、継続して使っているとインクを買い替える必要があります。初めての方も、買い替えの方も簡単にプリンターのインクを選ぶ方法をお伝えします。
メーカー、プリンター、インク型番を知る
プリンターのインクは、メーカー、型番、インクの種類など山ほどあるため、まずは自分がどのメーカーのどのプリンターを使っていて、インク型番は何なのかを理解しなくてはなりません。
プリンターメーカーを知る
まずは、プリンターメーカーが何なのかを知りましょう。
日本で流通しているインクジェットプリンターは、主に下記の5社の製品です。
- キヤノン
- エプソン
- ブラザー
- HP
- リコー
プリンターメーカーは、本体の目立つところに記載があるのですぐにわかると思います。
プリンター名を知る
メーカーが分かったら、次はプリンターの型番を理解しましょう。
プリンター名とは?と思うかもしれませんが、いうならば、「アップル社」(メーカー)の「iphone14」(プリンター名)みたいなものです。
販売時には、シリーズ名と型番が併記されることが多いです。メーカーごとに流通が多いシリーズと、型番名の例を上げます。※シリーズ名がない製品などもあります。
メーカー | シリーズ | 型番 |
キヤノン |
ピクサス(PIXUS) シリーズ G シリーズ TR シリーズ |
TS8630 / TS3530 / XK110 G3370 / GM4030 TR8630a / TR703a |
エプソン |
カラリオ(Colorio) シリーズ Sure Color シリーズ ビジネスインクジェット シリーズ |
EW-052a / EP-885A SC-T2150 / SC-T3150X PX-S5010 / PX-M6011F |
ブラザー | プリビオ(Privio)シリーズ |
DCP-J526N / MFC-J739DN |
HP |
デザインジェット(Designjet)シリーズ スマートタンク(Smart Tank) シリーズ オフィスジェット(Officejet)シリーズ |
DesignJet T230 / DesignJet Z9+ Smart Tank 6005 / Smart Tank 7305 OfficeJet Pro 8020 / OfficeJet Pro 9010 |
リコー | シリーズ名なし | SG 2300 / SG 5200 |
プリンター名についても、メーカーと同様にプリンターの全面などに記載されることが多いですが、メーカーや機種によって異なります。
手元にある場合はマニュアルや、PCにプリンターが繋いであればプリンター設定を確認すると、プリンター型番がわかります。シリーズ名は省略されていることが多いです。
インク型番を知る
プリンター名まで分かったら、そのプリンターに対応したインク型番が何なのかを知る必要があります。
よく間違われやすいのですが、プリンターメーカーが販売しているインクなら、何を選んでもいいわけではありません。
それぞれのプリンターによって、対応するインクは違うので、それを知った上で正しいインクを購入しなくてはなりません。
例えば、キヤノン PIXUS TS8730 というプリンターであれば、BCI-331/330というシリーズのインクが対応してますし、同様に、キヤノン PIXUS TS8430 というプリンターには、BCI-381/380 というシリーズのインクが対応しています。
上記のように、プリンターの型番が似ていたり、インクの形がそっくりでも対応するインクは違うものです。
エプソンは、一風変わっており、インク型番とは別に、わかりやすい目印がついています。
例えば、プリンター型番 EP-886AB/AR/AWに対応するインク型番は、KAMシリーズ(KAM-6CLなど)ですが、同時に"カメ"という呼称がついています。
ユーザーは、家電量販店で、店員に「エプソンのカメのインクはどこ?」と聞けばいいのでわかりやすいですね。
インクの種類を選ぼう(純正・互換・リサイクルなど)
プリンターのメーカー、シリーズ、プリンター名(型番)を購入すべきインク(型番)が分かったかと思います。
ただ、いざ家電量販やネットで探してみると、純正インクや互換インク、リサイクルインクなど、一つのインク型番でも色んな種類があり、それぞれでどうやらメーカーや値段も違うらしい、ということに気付くと思います。
純正インク
純正インク(純正品)は、プリンターメーカーが製造し販売しているインクです。キヤノンやエプソン、ブラザーなど作ったインクのことです。
純正品であるため高品質で退光性にも優れているのがメリットの反面、価格が高いのがデメリットです。
高くてもいいから一番よい品質がいい、という方は純正インクがおすすめです。
互換インク
互換インクは、プリンターメーカーではなくサードパーティの事業者が製造し販売しているインクです。
サードパーティメーカーは、プリンターの開発にコストがかかっていないため、互換インクは安価に提供できます。
互換インクはかつて、品質が低いものも多かったのですが、現在は高品質なメーカーも多く、保証やユーザーサポートがしっかりしている販売店やブランドも多いです。
互換インクについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
関連記事:互換インクはなぜ安い?特徴や純正品との違いをわかりやすく解説リサイクルインク(再生インク)
リサイクルインク(再生インク)は、空になった純正インクのカートリッジを回収し、洗浄をし新たにインクを詰め直して販売している商品です。
カートリッジを廃棄せず回収して使うため、環境にやさしい製品として人気です。価格は、純正インクと互換インクの間に位置することが多いです。
詰め替えインク
詰め替えインクは、その名の通り、自身で詰め替える補充インクです。ユーザー自身で空になったカートリッジに穴を開けたり、蓋を開けて、インクを詰め替えます。
詰め替え作業を安全に行うために、補充のインクだけでなく詰め替えの専用キットなどと合わせて販売していることが多いです。
コストパフォーマンスが高く、自身でDIYの感覚で節約を楽しみたい方におすすめです。
プリンターインクカートリッジの種類
インクジェットプリンターは、「プリントヘッド」と呼ばれる部分から、紙にインクを吹き付けることで印刷を行います。プリントヘッドというのは、ごく小さなスプレーが無数に並んでいるパーツと思っていただければよいかと思います。このプリントヘッドの穴が詰まると、印刷がかすれたり、筋が入ったりしてしまいます。プリントヘッドは、「インクカートリッジと一体になっているタイプ」と、「ヘッドとインクカートリッジが離れており、プリンター本体側にヘッドがあるタイプ」の2種類あります。
一体型
ヘッドとインクタンクが一体型になっている形状のカートリッジを「一体型インクカートリッジ」といいます。一体型だとカートリッジを交換すればヘッドも新しくなるので、ヘッドが劣化する心配がなく、プリンターヘッドが詰まってプリンターを買い替える等の心配がありません。ただ独立型に比べるとインクの価格が高いのがデメリット。また、カラーインクは複数の色のインクが1つのカートリッジになっているので、1色でもインクが切れてしまうと他の色のインクがまだ残っていてもカートリッジを交換しなければなりません。
独立型
ヘッドとインクタンクが独立している形状のカートリッジを「独立型インクカートリッジ」といいます。色ごとにカートリッジが独立しているため、インクがなくなった色のみ交換すれば良く、無駄がありません。ただし、一体型インクカートリッジとは異なり、プリントヘッドは消耗されていくので寿命がきたらヘッドの交換、もしくはプリンターを買い替えないといけません。プリントヘッドが詰まった場合は洗浄カートリッジを使って詰まりを解消するか、プリンターを買い替える必要があります。
インクの目詰まり解消に洗浄カートリッジがおすすめです!
プリンターインク成分の種類
プリンターインクには「顔料インク」と「染料インク」の2種類あります。染料インクで印刷されたものと顔料インクで印刷されたものとでは、発色や耐水性、保存性など大きな違いがあることを知っていますか?染料インクは、印刷する際、用紙にインクを浸透させることにより発色されます。一方、顔料インクは用紙に染み込まず、紙の上に付着するイメージです。そもそも発色方法が異なっているので、染料インクと顔料インクでは、特徴が大きく異なっているのです。
顔料インク
塗料の粒子が大きく、粒子が水に溶け切っていないインクのことをいいます。紙に色を染み込ませる染料インクとは違い、印刷用紙の表面にインクが留まるので、色をはっきりと表現することができます。印刷後すぐに乾くことも良いところ。一方デメリットを挙げるならば、顔料インクは粒子が大きいので、写真印刷をした際の色の鮮やかさは染料インクに劣ります。そのため、写真印刷がメインの場合は顔料インクはあまりおすすめできません。レポートやビジネス文書など、長期保存したい印刷物は顔料インクがおすすめです。
染料インク
顔料インクとは逆で紙に染み込む特性上、インクが紙の繊維の内部まで浸透するため、発色がとても鮮やかでクリアーな仕上がりになります。光沢紙などで印刷しても、光沢感を失うことないため写真の印刷に向いています。また、顔料インクと比べると印刷スピードが速いのも特徴です。デメリットとしては、印刷してからインクが乾くまで時間がかかる点や光や水に弱い点があげられます。顔料インクと比べると安価なので日常的に印刷したい方や光沢紙を使っての写真印刷がメインの方には染料インクがおすすめです。
インクのチップスと純正・互換インクとの違い
純正インク | 互換インク | |
価格 | 高い | 安い |
品質 | 品質の安心間は随一 | 純正品と変わらぬ品質 |
保証 | インクもプリンターも保証 | インクもプリンターも安心1年保証 |
インクのチップスではW保証!
インクのチップスではお客様に安心してお買い物をしていただけるように、ご購入いただいた当社商品と、お持ちのプリンターそれぞれが1年保証となる「W(ダブル)保証サービス」を実施しています。当店でご購入したインクはご購入から1年間、当店の商品使用が原因でプリンターが故障した場合はプリンターのご購入から1年間が対象です。詳しくはW保証についてのページをご覧ください。
インク選びを知って、楽しんでお買い物しよう。
プリンターのインクを購入することは、慣れない人にとっては一苦労です。記事で紹介したように、まずはメーカーとプリンター、インク型番を把握しましょう。その上で、予算や重視したいことに合わせてインクの種類を選びましょう。
インクのチップスは、「安価な印刷で、すべての人のくらしに笑顔を。」をモットーに、インクカートリッジを扱う専門通販サイトです。互換インク、純正インク、リサイクルインク、詰め替えインクなど、多数取り揃えております。キヤノン、エプソン、ブラザーなどのプリンターに対応した安価で高品質なインク・トナーをお届けいたします。