履歴書やパスポートの申請、マイナンバーカードの取得など、「証明写真」が必要になる場面は、私たちの生活の中で意外と多くあります。突然必要になって、「写真館や証明写真機は意外とお金がかかる」「しまった、写真館はもう閉まってる!」とか「コンビニの証明写真機、いつも混んでて…」なんて経験、ありませんか?
最近のスマートフォンはカメラの性能が非常に高く、正しい撮り方さえ知っていれば、証明写真のようなフォーマルな写真もきれいに撮影できます。さらに、無料のアプリを活用すれば、サイズの調整や背景の補正も自宅で簡単にできてしまいます。
この記事は、スマホで証明写真を撮る方法について、撮影・編集・印刷方法・おすすめのスマホアプリを徹底解説します。
スマホで証明写真を撮るメリットとは?

「証明写真って、スマホで撮っても本当に大丈夫?」と心配な方もいるかもしれません。
基本的に、履歴書にスマホで撮影した証明写真を使ってもOKです。最新のスマホはカメラが驚くほど高画質で、プロが撮ったようなきれいな写真が撮れますよね。そこまで高機能のスマホでなくても、撮り方を少し工夫すると、証明写真機に負けないクオリティーのものが撮れます。
他にもメリットがあるので、ご紹介します。
スマホで証明写真を撮るメリット① コストが圧倒的に安い
証明写真機で撮ると1回800円〜1,000円ほどかかりますが、スマホなら撮影は無料。印刷もプリンターと写真用紙があれば自宅で、コンビニ印刷でもL判1枚30円程度で済ませることができるため、コストを大幅に抑えることができます。
スマホで証明写真を撮るメリット② 何度でも撮り直せる
証明写真機や写真館では、「一発勝負」のような緊張感がありますよね。で
もスマホなら、納得いくまで何度でも撮り直しOK。ベストな表情や姿勢が出るまで撮影できます。
スマホで証明写真を撮るメリット③ 時間と手間を省ける
わざわざ外出して写真を撮りに行く必要がなく、自宅で空いた時間にサッと撮影&印刷まで完結できるのは大きな魅力です。深夜や早朝でも対応可能なので、急な予定にも柔軟に対応できます。
スマホで証明写真を撮影する前に準備するべきもの
スマホで証明写真を撮る前に、いくつか準備しておくと仕上がりがぐっと良くなります。以下のポイントをチェックしておきましょう。
背景は「白」や「薄いグレー」がベスト
証明写真では、背景が非常に重要です。公式な書類に使う場合、背景は「白または無地の淡い色」と指定されていることが多いです。白い壁やカーテンの前に立って撮影するとよいでしょう。背景にポスターや影が入らないよう注意してください。
照明は「正面から明るく」が理想
顔に影ができないように、できるだけ自然光の当たる明るい部屋で撮影します。天気が良い日の午前中〜昼頃がおすすめ。補助的にデスクライトやリングライトを正面から当てると、肌のトーンが均一に見えてプロっぽい仕上がりになります。
カメラの位置は目線の高さ
スマホを自分の目の高さにセットし、正面から撮影するようにしましょう。三脚やスマホスタンドがあればベストですが、なければ本や箱を重ねて高さを調整し、ブレないように固定しましょう。
清潔感のある服装を選ぶ
スーツやシャツなど、きちんとした服装を選ぶと安心です。派手な柄や明るすぎる色の服は避け、シンプルで落ち着いた印象を心がけましょう。
スマホでの証明写真の撮り方【実践編】

準備ができたら、いよいよ撮影に入ります。ここでは、誰でもうまく撮れるように具体的な撮影手順を紹介します。
表情と姿勢
証明写真では、あまり笑いすぎず、自然な表情を心がけましょう。口角を少し上げるくらいがちょうど良いです。姿勢は背筋を伸ばし、真っ直ぐカメラを見て、顎を少し引くことでバランスよく見えます。
タイマー機能を活用、もしくは人に撮ってもらう
片手で撮るとどうしても角度がずれたり、ブレたりしがちです。スマホに内蔵されている「セルフタイマー(3秒〜10秒)」機能を使うと、安定した構図で撮影が可能です。もしくは、家族や友人に撮影してもらいましょう。
背面カメラを使うとより高画質
前面カメラ(インカメラ)よりも、背面カメラ(アウトカメラ)の方が解像度が高いことが多いので、可能であれば背面カメラで撮るのがベストです。
証明写真を加工できる無料アプリ

スマホで撮影した写真をそのまま証明写真として使うためには、サイズ調整や背景の補正が必要になります。そんなときに便利なのが、証明写真作成用のアプリです。
証明写真作成アプリ(iOS)
- iPhone向けの証明写真作成アプリ
- 撮影済みの写真を選び、証明写真用のサイズにトリミング
- 背景色の変更、顔の位置調整、写真の明るさ調整などが簡単にできる
- 作成したデータはコンビニ印刷にも対応可能で、非常に実用的
証明写真アプリ(Android)
- Androidユーザーにおすすめの無料アプリ
- サイズ選択、顔の位置合わせ、背景の変更などの機能が豊富
- 海外の証明写真サイズにも対応しており、用途に応じて柔軟に調整可能
- UIもシンプルで使いやすく、初めての方でも安心
どちらのアプリも無料で使え、証明写真の作成がとてもスムーズになります。用途やスマホの機種に合わせて選んでみてください。
スマホで撮った証明写真を印刷する方法

スマホで証明写真を撮影・編集したあとは、印刷して実際に使える形にする必要があります。印刷方法にはいくつか選択肢がありますが、もっとも一般的なのは「コンビニでの印刷」と「家庭用プリンターを使った印刷」です。
それぞれの方法にメリットがあるので、環境に合わせて選びましょう。ここでは、それぞれのやり方をわかりやすく解説します。
コンビニや家電量販店で印刷
作成した画像をJPEG形式で保存し、コンビニのコピー機や家電量販店で印刷が可能です。アプリやUSBメモリ、Wi-Fi経由で写真データを送信して印刷します。
家電量販店には写真プリント機があるので、手軽に印刷可能です。時間などを気にせず印刷できるのはコンビニのコピー機ですね。
印刷料金はL版カラーで1枚30円〜と格安です。
家庭用プリンターで印刷
「コンビニに行く時間がない」「自宅で完結したい」という方には、家庭用プリンターを使った印刷が便利です。普通紙ではなく、必ず「写真用光沢紙」を使用しましょう。発色がよく、より正式な証明写真らしく仕上がります。
カットはサイズに厳しい用途(パスポート・免許など)の場合、定規を使って正確にカットしましょう。
【必要なもの】
- 写真用の光沢紙(インクジェット用)
- プリンター(なるべく高画質なもの)
- 証明写真用データ(トリミング済み)
【印刷の手順】
- 証明写真用の画像をパソコンやスマホからプリンターに送信
- 用紙サイズを使用する写真用紙のサイズに設定し、写真のサイズ比率を100%(実寸)にする
- プリンターの設定で「写真用紙」「きれい」モードにする
- 印刷後、必要なサイズにハサミで丁寧にカット
証明写真の用途ごとの注意点
証明写真には、用途ごとにサイズや規定があります。以下の表を参考にしてください。念のため、各自治体や機関のサイトで最新の規定を確認することをおすすめします。
用途 | 推奨サイズ | 備考 |
---|---|---|
履歴書 | 縦40mm×横30mm | 白、青、グレーの無地背景/ 3か月以内に撮影した写真 / 清潔感と誠実さを感じてもらえるような服装 |
パスポート | 縦45mm×横35mm | 顔を収めるべきサイズが決められていたり、髪型や装飾品、服装なども決まりがあるため注意 / 6か月以内に撮影した写真 |
マイナンバーカード | 縦45mm×横35mm | 正面、無帽、無背景 / 6か月以内に撮影した写真 |
証明写真をスマホでキレイに撮る方法 まとめ
スマホを使えば、特別な機材や高額な費用をかけなくても、高品質な証明写真が自宅で簡単に作れることがわかりましたね。
一度手順を覚えれば、今後証明写真が必要になったときも慌てることなく、自分で用意できるようになります。スマホで証明写真、ぜひ一度試してみてくださいね!