インクジェットプリンターは、自宅でも必要になった時にすぐに印刷できる点が魅力ですよね。
しかし、いざ印刷をしてみると、インクが出てこなかったり、本来の色とは違う色で印刷されたり、印刷に線が入ってしまったりと、満足できる仕上がりにならないことはありませんか?
この原因の1つは、インクジェットプリンターのインクの目詰まりです。
この記事では、インクジェットプリンターのインクの目詰まりを解消するヘッドクリーニングの効果や方法について解説します。
ヘッドクリーニングとは?
プリンターのヘッドクリーニングとは、インクジェットプリンターの機能の1つで、プリンター内部のメンテナンスをするための機能です。
プリンターを長期間使用しているとノズル内部や吹出口にインクが固着し、印刷品質が低下することがあります。
ヘッドクリーニングは、ノズルにインクを送り込み通常の印刷よりも強い圧力で噴射することでノズル内を綺麗にし、インクが正常に流れるようにするという仕組みです。
ヘッドクリーニングの前にノズルチェックパターンを印刷
印刷結果がおかしいと感じたら、すぐにヘッドクリーニングを実行するのではなく、まずはノズルチェックパターンを印刷します。プリンターの状況を確認をし、ヘッドクリーニングをする必要があるかないかを判断しましょう。
ノズルチェックパターンの印刷は、プリンターのメーカーごとに操作方法や印刷パターンは異なりますが、すべての色が欠けやかすれなどがなく綺麗に印刷されていれば、プリンターはよい状態ですので、ヘッドクリーニングをする必要がありません。
ヘッドクリーニングの実行
ノズルチェックパターンの印刷結果がよくない場合、ヘッドクリーニングを実行しましょう。ヘッドクリーニングを行う方法は、以下の通りです。
- プリンターの電源を入れる
- プリンターのディスプレイまたは、PC内のプリンタードライバーソフトウェアから、ヘッドクリーニングを実行
- ヘッドクリーニングが開始されたら終了されるまで待つ
- 終了後、ノズルチェックパターンを印刷し、印刷結果を確認する
- 改善されていない場合は、2に戻り2~5の手順もう一度繰り返す
プリンターメーカーや機種により具体的な操作方法は異なりますが、一般的にはこのような流れです。
メーカーや機種によっては、通常のヘッドクリーニングとは別に、強力ヘッドクリーニングの機能がついている場合もありますので、2~3回ヘッドクリーニングをして効果がない場合は試してみましょう。
ヘッドクリーニングの注意事項
ヘッドクリーニングは、プリンターのノズルの目詰まりを解消しますがいくつか注意したい点があります。
ヘッドクリーニングはインクをたくさん消費する?
意外かもしれませんが、ヘッドクリーニングではインクを多く消費します。インクをノズルに大量に送り込むことによって固着したインクや異物などを流しだすため、本来印刷に使うはずのインクを多く使います。
そのため、ヘッドクリーニングを繰り返し行った後にはインクの残りがない、ということもしばしばあります。
ヘッドクリーニングは何度もしないこと
ヘッドクリーニングは2-3度試して改善されない場合は、何度も繰り返すのではなく、強力ヘッドクリーニングを試してみてください。また、何度も繰り返すと、インクを大量に使うだけでなく、プリントヘッドを傷める可能性もあります。
自力で洗浄することはおすすめしません
ヘッドクリーニングで印刷品質が改善されないからといって、自力でプリンターからプリントヘッドを外して洗浄したりするのはよほど自信がある方以外はおすすめしません。
分解や取り付けの工程で、プリンター内の繊細なパーツや基盤を傷つける恐れがあるためです。
また、これによりプリンターが故障してしまった場合、高いお金を出して修理したり、プリンターを買い替える必要がでてくる場合があります。
それでも直らない場合は、洗浄カートリッジがおすすめ!
プリンターの目詰まりの解消に効果のある洗浄液が充填されたカートリッジが、「洗浄カートリッジ」という名で販売されています。
家電量販店には置いてませんが、ネット通販で簡単に手に入れることができます。
この洗浄カートリッジの価格は、プリンターメーカーが販売しているインク(純正インク)よりも安いため、高価なインクをわざわざクリーニングに使わずに、クリーニングには洗浄液を使うことで節約にも繋がります。
当店でもキヤノン、エプソン、ブラザー、HPの洗浄カートリッジの販売してますので、よろしければご覧ください。
※洗浄カートリッジは、目詰まりの解消を100%保証する製品ではありませんのでご了承ください。プリンターの使用状況などにより効果、改善具合は異なります。