インクジェットプリンターの消耗品のひとつに、メンテナンスボックスというものがあります。2016年頃よりエプソンがおもなプリンターで採用している機構のひとつで、キヤノン、リコーなどの一部の機種にも採用されています。
メンテナンスボックスは、どのような機能をもったものなのでしょうか?

メンテナンスボックスの役割
メンテナンスボックス、名前からするにプリンターをメンテナンスするための箱、などのように思われるかもしれませんが、そこまで高機能なものではありません。メンテナンスボックスはいわゆる廃インクのゴミ箱と思っていただくと理解しやすいかもしれません。
インクは印刷に全て使っているんじゃないの?と思うかもしれませんが、残念ながらインクは、印刷以外にも使われてます。例えば、電源オンオフ時のセルフメンテンスや、インクの目詰まりが発生したときのヘッドクリーニングでインクを使用しており、この時に使われたインクは、廃インクとしてメンテナンスボックスの中になるスポンジに吸われていきます。
この記事を参照:もうなくなったの?プリンターのインクの減りが早い理由。
メンテナンスボックスの中の廃インクがいっぱいになったら、プリンターがアラートで教えてくれるので、ユーザーは新しいメンテナンスボックスを交換することでその後もプリンターを使うことができます。
メンテナンスボックスの機構がないプリンターにも、廃インク吸収パッドはありますが、ユーザー自身で交換はできないので、メーカー修理に出す必要があります。
メンテナンスボックスの使い方
ここから、実際にプリンターを使って解説いたします。エプソンのインクジェットプリンター カラリオ EP-882Aを使っています。メーカーや機種ごとに異なるので、メーカーのマニュアルの手順をご確認ください。
メンテナンスボックスの交換は任意のタイミングではなく、メンテナンスボックスの容量がいっぱいになったらプリンターの画面または、PC画面でアラートが出るようになっていますので、その際に画面の表示を見ながら交換をする必要があります。
1. プリンターのトレイを引き抜き、操作パネルを開きます。
2. マイナスドライバーを使って、カバーとなる部分を外し、メンテナンスボックスを引き出します。プリンターのメンテナンスボックスが搭載されている位置は、機種により異なります。 EP-882Aは正面です右側でした。
3. 逆の手順で、新しいメンテナンスボックスを差し込みます。
※機種によって手順は異なりますので、必ずプリンターのマニュアルを確認しながら作業をしてください。
※インクが漏れて手や衣類などが汚れる恐れがあるので、メンテナンスボックスを傾けたり振ったりしないようにしてください。
互換メンテナンスボックスがおすすめ
メーカーが製造する純正インクとサードパーティ製の互換インクがあるように、メンテナンスボックスにも互換メンテナンスボックスが存在します。メンテナンスボックスは、廃インクを溜めておくだけの容器なので、純正品と互換品の違いは大きくありません。
インクのチップスでも複数の互換メンテナンスボックスを取り扱っております。
互換品ということもあり、価格も純正品より安価ですので、メンテナンスボックスを交換の際には、互換メンテナンスボックスもご検討ください。