プリンターを使っていると「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました」というエラーが突然表示されることがあります。このエラーが出るとプリンターが使えなくなるため、困っている方も多いのではないでしょうか。
廃インク吸収パッドとは、プリントヘッドのクリーニング時などに排出される廃インクを吸収するためのスポンジ状の部品です。プリンターを使い続けると少しずつ廃インクが蓄積し、やがて限界に達してエラーが発生します。
この記事では、廃インク吸収パッドを自分で交換できる機種、メーカーごとの対応状況、交換にかかる費用、そしてエラーが出たときの対処法を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 廃インク吸収パッドとは何か・なぜ交換が必要なのか
- メーカー別(エプソン・キヤノン・ブラザー)の交換対応状況
- 自分で交換できる機種・できない機種の見分け方
- 廃インク吸収パッド交換にかかる費用と注意点
- エラーが出たときの対処法・リセット方法
インクのチップスでは、各メーカー対応のメンテナンスボックス(廃インク吸収体)や互換インクカートリッジを取り扱っています。純正品よりお求めやすい価格で、全商品1年保証+プリンター本体W保証付きです。
廃インク吸収パッドとは?交換が必要な理由
廃インク吸収パッド(廃インクパッド)とは、インクジェットプリンターの内部に設置されたスポンジ状の部品で、プリントヘッドのクリーニング操作や印刷時に発生する廃インクを受け止め、吸収する役割を担っています。
プリンターを使い続けるほど廃インクは蓄積し、パッドの吸収容量がいっぱいになると、プリンター本体がエラーを検知して印刷できなくなります。このエラーは「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました」「サービスマンコールエラー」などと表示されることが多く、リセットや交換をしない限り印刷が続けられません。
廃インク吸収パッドの寿命はどのくらい?
廃インク吸収パッドの寿命は使用頻度によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 使用頻度 | おおよその寿命目安 |
|---|---|
| 週1〜2回程度(家庭用) | 5〜10年 |
| 週5回以上(オフィス用途) | 2〜5年 |
| ヘッドクリーニングを頻繁に行う | 1〜3年 |
ヘッドクリーニングを行うたびに大量のインクが廃インクとして排出されるため、クリーニングの頻度が高い方ほどパッドの寿命が短くなりがちです。
廃インク吸収パッドを交換できる機種・できない機種の違い
廃インク吸収パッドの交換対応は、メーカーや機種によって大きく異なります。大きく分けると「ユーザー自身で交換できる機種」「メーカー修理に出す必要がある機種」「交換パーツが市販されていない機種」の3種類があります。
自分で交換できる機種の特徴
ユーザーが自分で廃インク吸収パッドを交換できる機種は、以下のような特徴があります。
- メンテナンスボックス/メンテナンスカートリッジを採用している機種
- メーカーが交換用パーツを一般販売している機種
- 交換手順がマニュアルやサポートサイトに公開されている機種
これらの機種では、メンテナンスボックスを購入するだけで対応でき、修理に出す手間や時間を省けます。交換後すぐに印刷を再開できる点も大きなメリットです。
インクのチップスでは、互換メンテナンスボックスを販売しています。インクのチップスの互換メンテナンスボックスは印刷品質とコストパフォーマンスに優れた製品です。純正品と同様にお使いいただけますので、印刷コスト削減におすすめです。
メーカー修理が必要な機種の特徴
一方、以下のような機種はユーザー自身での交換が難しく、メーカー修理が必要です。
- 廃インクパッドが本体内部に固定されており、分解しなければアクセスできない機種
- 交換用パーツが一般販売されていない機種
自分で分解した場合、メーカー保証が失効するリスクがあります。保証期間内であれば必ずメーカーサポートに相談してください。
メンテナンスボックス(メンテナンスカートリッジ、廃インクボックス)搭載機種とは?
近年のプリンターでは、スポンジ式の廃インク吸収パッドに代わり、メンテナンスボックス(メンテナンスカートリッジ、廃インクボックス)を採用する機種が増えています。メンテナンスボックス(メンテナンスカートリッジ)とは、廃インクをボックス型の密閉容器に収める方式で、スポンジにインクを染み込ませる従来方式と異なり、ボックスごと取り出して交換・廃棄できる構造です。
メンテナンスボックスを採用している代表的な機種・シリーズは以下の通りです。
- エプソン:カラリオシリーズ・エコタンク搭載モデル・ビジネスインクジェットの一部機種。ただし同じシリーズ内でも対応状況が異なるため、エプソン公式サイトの対象製品一覧で要確認
- キヤノン:GX7030、G3360、GX4030などGIGA TANK(ギガタンク)搭載プリンターなど
メンテナンスボックスは消耗品として扱われており、純正品・互換品ともに市場で入手しやすいのが特徴です。エラーが出た際はボックスを取り出して新品と交換するだけで済むため、スポンジ式よりも手軽にメンテナンスができます。自分でパッド交換できる機種を探している場合は、メンテナンスボックス搭載機種を選ぶのもひとつの方法です。
メーカー別|廃インク吸収パッドを交換できる機種一覧
エプソン(EPSON)の廃インク吸収パッドを交換できる機種は?
エプソンの家庭用・ビジネス向けインクジェットプリンターは、廃インク吸収パッドの限界に達すると「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。エプソンの修理窓口に修理をご依頼ください。」というメッセージが表示されます。
エプソンはスポンジ式の廃インク吸収パッド搭載機種についてはメーカー修理対応を推奨しており、ユーザー自身がパッドを交換する構造にはなっていません。ただし、メンテナンスボックス搭載機種についてはユーザーがボックスを交換できる設計になっています。カラリオシリーズやエコタンク搭載モデル、ビジネスインクジェットの一部が対象ですが、同じシリーズ内でも対応していない機種があるため、ご使用の機種が対象かどうかは必ずエプソン公式サイトの対象製品一覧でご確認ください。修理が必要な場合の費用目安は家庭用で5,000円〜15,000円程度です。
キヤノン(Canon)の廃インク吸収パッドを交換できる機種は?
キヤノンのインクジェットプリンターでは「インク吸収体が満杯に近づいています」「インク吸収体が満杯です」などのエラーが表示されます。キヤノンも基本的にはメーカー修理対応ですが、GIGATANKシリーズはメンテナンスカートリッジ(廃インクカートリッジ)が着脱式のため、ユーザー自身で交換できます。
| シリーズ | 代表機種例 | 廃インクカートリッジの交換 |
|---|---|---|
| PIXUS(家庭用) | TS8530、XK100など | 不可(メーカー修理推奨) |
| MAXIFY(ビジネス用) | MB5430など | 不可(メーカー修理推奨) |
| GシリーズGIGATANK | G3360、GX4030、GX7030など | メンテナンスカートリッジ交換可能 |
キヤノンのGシリーズGIGATANKは、メンテナンスカートリッジが着脱式になっているため、ユーザー自身で交換しやすい構造です。純正品・互換品ともに市場で入手可能です。
ブラザー(Brother)の廃インク吸収パッドを交換できる機種は?
ブラザーのインクジェットプリンターは「インク吸収パッドの交換が必要です」というエラーが表示されます。ブラザーはメンテナンスボックス方式を採用しておらず、廃インク吸収パッドの交換用公式キットも販売していないため、エラーが出た場合はメーカー修理窓口への依頼を推奨します。
その他メーカー(HP・エプソンOEM機など)の対応状況
HPのインクジェットプリンターは廃インク吸収パッドを採用している機種が多く、エラーが出た場合はメーカー修理または買い替えを推奨しています。自分で交換できる機種は少なく、修理費用が本体価格を上回る場合は買い替えの検討も有力な選択肢です。
廃インク吸収パッドの交換費用はいくらかかる?
廃インク吸収パッドの交換にかかる費用は、自分で行う場合とメーカー修理に依頼する場合で大きく異なります。
| 交換方法 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 自分で交換(ユーザー交換可能機種) | 1,000円〜3,000円 | パーツ代のみ。工賃不要 |
| メーカー修理(出張・持込) | 5,000円〜15,000円 | 機種・メーカーにより異なる |
| 家電量販店の修理サービス | 8,000円〜20,000円 | 保証加入状況による |
| 買い替え(エントリーモデル) | 10,000円〜20,000円 | 修理費用と比較して検討 |
修理費用が本体の購入価格を上回る場合は、新しいプリンターへの買い替えを検討するのが賢明です。特に購入から5年以上経過しているモデルは、修理後も他の部品が劣化している可能性があります。
廃インク吸収パッドの交換に関するよくある質問(Q&A)
廃インク吸収パッドは交換しないとどうなりますか?
廃インク吸収パッドが限界に達した状態で使い続けると、プリンター内部に廃インクが溢れ出し、基板や内部部品を汚損・破損させる可能性があります。プリンターは自動的に印刷を停止してエラー表示を行うため、エラーが出た場合はすぐに使用を停止し、交換または修理を検討してください。
廃インク吸収パッドのエラーを一時的にリセットする方法はありますか?
「Adjustment Program」などのサードパーティ製リセットツールを使って廃インクカウンターをリセットする方法がネット上で紹介されていることがありますが、メーカーは推奨していない行為です。パッド自体が満杯の状態でリセットのみ行っても廃インクが溢れるリスクがあり、プリンター内部を汚損・破損させる可能性があります。エラーが出た場合はリセットで誤魔化さず、メーカー修理窓口への相談を強くおすすめします。
廃インク吸収パッドを交換すると保証はどうなりますか?
ユーザー自身でプリンターを分解して交換した場合、メーカー保証が失効する可能性があります。保証期間内であれば、まずメーカーサポートに相談することを強くおすすめします。保証期間外の場合は自己責任での交換が選択肢となります。
廃インク吸収パッドのエラーを予防する方法はありますか?
廃インク吸収パッドの消費を抑えるためには、不必要なヘッドクリーニングを避けることが重要です。印刷かすれが出たときだけクリーニングを行い、頻繁に実行しないようにしましょう。また、長期間使用しない場合でも月に1〜2回は印刷することで、ヘッドの目詰まりを予防し、余分なクリーニングを減らせます。
廃インク吸収パッドのエラーが出ても印刷できる方法はありますか?
エラーが出た状態での印刷継続は推奨できません。廃インクが溢れてプリンター内部を汚損するリスクがあります。一部のメーカーでは「緊急印刷モード」のようなものが存在する場合がありますが、あくまで緊急時の一時的な手段です。根本的な解決のためにはパッドの交換または修理が必要です。
廃インク吸収パッドのエラーが出たときの対処法まとめ
廃インク吸収パッドのエラーが出た場合は、以下の手順で対応方法を確認してください。エラーが出てもすぐに買い替えが必要とは限りません。まずはご使用の機種がメンテナンスボックス搭載かどうかを確認しましょう。
エラーが出たときにまず確認すること
- プリンターの型番を確認し、メーカーサイトで交換パーツ・修理情報を調べる
- メンテナンスボックス搭載機種かどうか確認する(搭載機種であれば自分で交換可能)
- 交換可能な場合:メンテナンスボックスを入手して交換する
- 交換不可の場合:メーカー修理窓口に連絡し、修理費用の見積もりをとる
- 修理費用が高い場合:購入年数・使用状況を考慮して買い替えを検討する
インクのチップスでは、各メーカー対応の互換メンテナンスボックスを取り扱っています。純正品よりお求めやすい価格で、全商品1年保証+プリンター本体W保証付き。17:30までのご注文で当日発送・最短翌日お届けします。

