プリンターの純正インクの値段が、非常に高いと思うことはありませんか?
2020年には、デイリー・メールで「ブランドのプリンターインクは、シャンパン、シャネル No 5、高級ウイスキーよりも高価(直訳)」というような衝撃の記事も書かれていた程です。記事はこちら(海外サイトに飛びます)
純正インクはどれくらい高いのか?
冒頭に紹介した記事の中では、
エプソンの純正インクカートリッジの価格は、1mlで2.04ポンド(383円*)。ドンペリニヨンのヴィンテージシャンパンと同等の量の30ペンス(56円)のほぼ7倍です。また、シャネルNo.5よりも80%高いです。
と純正インクの高価さが表現されています。(※1ポンド=188円で算出)
ちなみに、純正インクと当社インクのチップス互換インクを、2023年11月時点での販売価格で比較してみました。
メーカー名 | シリーズ名 | 純正インク | 互換インク |
キヤノン | BCI-301+300/5MP | ¥7,260 | ¥2,620 |
エプソン | SAT-6CL | ¥6,050 | ¥1,880 |
ブラザー | LC3111-4PK | ¥4,345 | ¥1,480 |
※各メーカー直販サイトの価格(2023.11時点)
これらはもちろん一例ではありますが、どのメーカーともに純正インクと互換インクの価格差は非常に大きいですね。
純正インクの価格が高い理由
では、なぜ純正インクは高い、と言われているのでしょうか?それにはいくつかの理由があります。
プリンターのビジネスモデル
プリンターメーカーは、はじめにプリンターを低価格で販売し、その後、継続的に購入が必要になるインクで、本来プリンターの製造にかかった膨大な開発費を回収し、安定的な収益を生み出していると言われています。
エスプレッソマシンとポッド、電動歯ブラシと替えブラシなども同じビジネスモデルです。
ただ、これらのビジネスモデルもここ数年で変化を見せており、各社で製造・販売に力を入れている大容量タンクを搭載したモデルは、プリンターの販売価格はこれまでより価格が高く、インクをボトルにいれて販売し、ランニングコストが安いことを売りにしています。
また、メーカーによっては定額で使えるサブスクリプションモデルなども取り入れています。
独自技術と品質維持
プリンターのビジネスモデルについて簡単に触れましたが、プリンターやインクを製造・開発するには膨大な費用がかかります。
消費者は品質や新しい技術、使いやすさを求めます。メーカーは独自技術の開発や厳格な品質管理体制を維持していく必要があります。
これらは純正インクが高価である理由の一因であり、高品質かつ技術的な競争力を保つためのコストとなります。
マーケティングと広告費用
プリンターやインクを販売するために各社マーケティング活動や広告に費用を割いています。一流タレントを起用したテレビCMやWeb広告などをよく目にすることがあるでしょう。ブランドの製品の販売やブランドイメージの維持・向上には多大な費用が掛かります。
純正インクのメリット・デメリットまとめ
互換インクの価格が高い理由は、プリンターのビジネスモデルが基盤となり、その上で技術開発やマーケティングなどに費用がかかっているからといえます。
それでは、純正インクは高いだけなのかといういとそうではありません。
純正インクのメリット
・プリンターに最適化されたインクは高品質な印刷が期待できる
・インクの耐光性が高く、印刷後、長期間にわたって色褪せしにくい
・メーカーのサポートや保証が適用されるため迅速な対応が期待できる
純正インクのデメリット
・高価であるため長期的なコストがかさむ
互換インクなら安価で使い勝手がいい
純正インクは、品質の高さやメーカーサポートを受けられる一方で、高価であるというデメリットがあります。最高品質で印刷したい、という方は迷わず純正インクを使うべきです。
その上で、もう少しコストを抑えたいという方は、互換インクという選択もあります。
互換インクとは
プリンターメーカーではなくサードパーティメーカーが製造し販売しているインクです。
サードパーティメーカーは、プリンターメーカーのように開発にコストがかかっていないため、純正インクよりも安価に提供ができます。
記事内で紹介しましたが、価格差はかなり大きく、純正インクの10%ほどの価格で購入できることもあります。
また、互換インクメーカー、販売店によっては、独自の保証システムも存在するため安心して購入できます。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
互換インクとは何?純正品との違いをわかりやすく解説
純正インクのメリット・デメリットを知って選ぼう
純正インクがどれだけ高価なのか、そしてなぜ純正インクは高いのかを説明しました。
記事内でも述べてますが、ただ高いわけだけではなく、品質や技術の維持のためなので、最高品質の印刷を求める場合は、純正インクを使うのがよい選択でしょう。
その上で、安価にい印刷をしたい、という場合には、互換インクというものもあることを紹介しました。