染料インクと顔料インクの違いは?プリンターを買う前に知っておきたいポイント - インクのチップス本店

いきなりですが、みなさんはプリンターを購入する際、そのプリンターのインクが「染料インク」なのか、「顔料インク」なのか、確認してから買っていますか?
「違いはよくわからないけど、今持ってるプリンターが染料タイプだから、今回も染料のでいいかな…」と、違いをわからないままなんとなく買っている人、意外に多いようです。

実は、染料インクで印刷されたものと顔料インクで印刷されたものとでは、発色や耐水性、保存性などで大きな違いがあります!
本記事では、染料インクと顔料インクのそれぞれの特徴や用途を解説いたします。

染料インクと顔料インクの印刷のされ方の違い

まず、染料インクと顔料インクの印刷のされ方の違いについて解説していきます。
染料インクは、印刷する際、用紙にインクを浸透させることにより発色されます。

一方、顔料インクは用紙に染み込まず、紙の上に付着するイメージです。
そもそも発色方法が異なっているので、染料インクと顔料インクでは、特徴が大きく異なっているのです。
それでは、それぞれどのような特徴を持っているか説明しましょう。

染料インクとは?

染料インクとは?

染料インクとは、細かい塗料の粒子が水に溶け切っているインクのことをいいます。
紙に色を塗るのではなく、紙に色を染み込ませて発色させるというイメージです。
そのため、印刷物は顔料インクよりも鮮やかで透明感があるものになります。

染料インクのメリット

印刷時には、インクが紙の繊維の内部まで浸透するため、発色がとても鮮やかで、クリアーな仕上がりになります。
このことから、染料インクは写真の印刷に向いているといえます。
その他、顔料インクと比べると印刷スピードが速いのも特徴です。
顔料インクと比べると安価ですので、日常的に気軽に印刷したい!という方におすすめです。

染料インクのデメリット

デメリットは、印刷してからインクが乾くまでに時間がかかるという点。
印刷したばかりの用紙を何枚も重ねていると、インクが他の紙に引っ付いてしまった!ということはありませんか?
印刷スピード自体は速いのですが、しっかり乾かないと本来の発色の良さも表れないのです。

また、光や水に弱いというのもデメリットといえるでしょう。印刷物が水に濡れてしまうと、すぐににじんでしまいますし、光にあたると色褪せしやすいので、太陽光などが当たらない所で飾る必要があります。

染料インクのプリンターは、プリント機能以外にも、コピー・スキャナーやスマホから直接印刷できたりと、便利な機能が備わっているモデルが多いので、日常的にいろいろな用途でプリンターを使いたい人にオススメです!

顔料インクとは?

顔料インクとは?

顔料インクは、染料インクとは反対に塗料の粒子が大きく、粒子が水に溶け切っていないインクのことをいいます。
紙に色を染み込ませる染料インクとは違い、印刷用紙の表面にインクが留まるので、色をはっきりと表現することができます。

顔料インクのメリット

顔料インクのメリットは、文字や色をくっきり鮮明に写し出せること。
特にプレゼン資料などのテキストやグラフは、色の鮮やかさよりも、よりくっきり見せたいですよね。顔料インクは紙の表面に付着するので、滲むことなく印刷ができます。

さらに、顔料インクは印刷後、すぐに乾くのも良いところですね。
また、染料インクと比べると耐光性・耐水性・保存性に優れています。
レポートやビジネス文書など、長期保存したい印刷物には、顔料インク対応のプリンターを使用することがおすすめです!

顔料インクのデメリット

デメリットは、顔料インクは粒子が大きいので、写真印刷をした際の色の鮮やかさは染料インクに劣ります。
特に光沢紙で写真印刷した際の差は歴然。写真印刷がメインならば、顔料インク対応のプリンターはあまりおすすめできません。

よくある質問(Q&A)

Q1. 染料インクと顔料インクの見分け方はありますか?

A. メーカーやプリンターの仕様ページで確認できます。プリンターの型番で検索すると「インクの種類」に「染料」「顔料」または「顔料ブラック+染料カラー」などと記載されています。また、写真印刷に強いモデルは染料インク、文書印刷に強いモデルは顔料インクであることが多いです。

Q2. 写真印刷にはどちらのインクが向いていますか?

A. 写真を鮮やかに印刷したい場合は「染料インク」がおすすめです。紙に染み込むことで色の階調がなめらかに出やすく、光沢紙との相性も良いです。特に人物写真や風景などの印刷には最適です。

Q3. 書類やレポートなど文字中心の印刷にはどちらが良いですか?

A. 文字や図表をくっきり印刷したいなら「顔料インク」が最適です。インクが紙の表面に留まるため滲みにくく、印刷直後でもすぐ乾きます。ビジネス資料や契約書などの印刷に向いています。

Q4. 染料インクは水に弱いと聞きましたが、どのくらい影響がありますか?

A. 染料インクは水に濡れるとにじみやすい性質があります。例えば雨に濡れたり、飲み物がこぼれた場合などは印字が流れてしまうことがあります。保存性を重視する場合は顔料インクを選ぶ方が安心です。

Q5. 顔料インクでも写真印刷はできますか?

A. 可能です。ただし、発色が少し落ち着いた印象になります。光沢感や透明感を重視するなら染料インク、落ち着いたトーンで長持ちさせたいなら顔料インクを選ぶとよいでしょう。

Q6. インクのチップスでは染料・顔料どちらの互換インクも扱っていますか?

A. はい、どちらのタイプの互換インクも取り揃えています。プリンターの型番を入力するだけで対応インクを簡単に検索できます。純正品より最大90%OFFで購入できるので、印刷コストを抑えたい方におすすめです。

Q7. 染料インクと顔料インクを混ぜて使っても大丈夫ですか?

A. 基本的にはおすすめできません。プリンターの仕様に合わないインクを使用すると、発色不良や目詰まりの原因になることがあります。必ず機種対応のインク(染料または顔料)を使用してください。

Q8. どちらのインクの方が長持ちしますか?

A. 一般的に顔料インクの方が耐光性・耐水性・保存性に優れており、長期間保管する文書に向いています。染料インクは発色が良い反面、直射日光や湿気には弱いので保管環境に注意しましょう。

用途によってプリンターを決めよう!

これまで、染料インクと顔料インクの違いについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
染料モデルと顔料モデル、どちらのプリンターを買うか迷った際、プリンターの価格やデザインで決めるのも悪くないですが、「何に使うか?」を重視して決めた方が長くプリンターを使いこなせます。

  • 染料インク:光沢紙を使っての写真印刷がメインで、文字印刷はたまにするという方
  • 顔料インク:テキストや図など、ビジネス文書を印刷することがメインの方

染料インクと顔料インクの違いを把握した上で、ご自身にあったプリンターを見つけてくださいね!

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