ある朝、目が覚めるとiPhoneのバッテリーが10%しかない!
「大急ぎで充電しなきゃ!」という経験は、一度や二度ではなくよくあると思います。
でも、いつもの充電方法だと時間がかかりすぎる…。
そこで重宝するのが「高速充電」の技術。
忙しい朝のわずかな時間を使って、外出前の短い時間でも大幅にバッテリーを回復させることができるのです。
しかし、iPhoneの高速充電を最大限に活用する方法については、意外と知られていないように思います。
正しい充電器を選ぶだけで、実はもっと速く、もっと効率的に充電することが可能になります。
この記事では、iPhoneを高速充電する"小ワザ"を紹介します。
いつもと同じ充電時間でも、朝の準備がぐっと楽になり、一日をスムーズにスタートできるようになります。
それでは、一緒に賢く、速く充電をしていく方法を見ていきましょう。
高速充電に対応しているiPhoneモデル
高速充電が可能なiPhoneモデルは、iPhone 8以降のモデルです。これらのモデルでは、Appleが定める特定の電源アダプタとケーブルを使用することで、最適な充電速度を実現します。
機種名 | 充電可能W数 | 必要ケーブル |
iPhone8 ~ 11シリーズ | 18W以上 | USB-C to Lightning |
iPhone12 ~ 14シリーズ | 20W以上 | USB-C to Lightning |
iPhone 15 | 20W以上 | USB-C to USB-C |
高速充電するためには、Appleの18W以上のUSB-C電源アダプタ、それにUSB-C to Lightning(USB-C to USB-C)ケーブルが必要です。
高速充電に大切なのは電源アダプタとケーブルの選び方
前述のとおり、iPhoneを高速充電するためには、ただ単に充電器を挿すだけでは不十分です。最適な効果を得るためには、正しい電源アダプタとケーブルの選び方が非常に重要になります。
電源アダプタのワット数の重要性
充電速度を最大化するためには、電源アダプタのワット数(W)がカギを握ります。
iPhone 8 ~ iPhone11シリーズのモデルで高速充電を利用するには、少なくとも18Wの出力が必要です。iPhone 12シリーズ以降をお使いの場合は、20W以上のUSB-C充電器を用意することで高速充電が可能です。
しかし、より速く充電したい場合は、より高いワット数のアダプタを選択することが推奨されます。例えば、30W、40W、さらにはそれ以上の出力を持つ電源アダプタを使用することで、充電速度をさらに向上させることが可能です。
ケーブルの種類とその影響
充電速度に影響を与えるのは電源アダプタだけではありません。使用するケーブルの種類もまた重要です。高速充電には、USB-C to Lightning(USB-C to USB-C)ケーブルの使用が必須です。このケーブルを使用することで、USB-Cアダプタからの高出力を効率的にiPhoneへと伝えることができます。一方で、古いUSB-A to Lightning(USB-A to USB-C)ケーブルでは、高速充電を実現することはできません。
適切なアダプタとケーブルを選ぶことで、iPhoneの充電速度を最適化し、より快適にデバイスを使用することが可能になります。この選択が、日常生活でのちょっとした快適さにつながることでしょう。
iPhoneの充電効率を上げる方法
iPhoneを効率よく、そして速く充電するためには、他にもいくつかポイントを押さえることが重要です。ここでは、充電効率を最大限に高めるための実践的な方法をいくつか紹介します。
デバイスの消費電力を理解する
複数のデバイスを充電する場合、それぞれのデバイスの最大ワット数を合計して、必要な電力を供給すれば「充電速度が遅い」「充電ができない」といったトラブルを回避できます。
例えば、iPhone / Air Pods / Apple Watch を3台同時充電する場合、機種によってもワット数(W)が異なりますが、約30Wほど必要だと目安が付けられるので、
購入する充電器も選びやすくなります。
iPhone(約20W) + Air Pods(約5W) + Apple Watch(約5W) = 合計約30W
余裕を持ったアダプタの選択
実際の充電においては、計算上必要とされるワット数よりも、やや余裕を持った電源アダプタを選ぶことが推奨されています。これにより、デバイスが同時に最大出力で充電された場合でも、アダプタに過負荷がかからず、安全に充電を行うことができます。
充電器の効率を考慮する
充電器自体の効率も、充電速度に大きな影響を与えます。
ワイヤレス充電器などの充電器は、100%効率で動作するわけではありません。一般的に、充電器の効率は70%〜80%程度とされています。これは、電源アダプタからデバイスに電力が転送される過程で、エネルギーの一部が熱などの形で損失するためです。
iPhone、Apple Watch、AirPodsを同時に充電する場合の計算例
※仮に合計のワット数を30Wとします。
合計消費電力:20W + 5W + 5W = 30W
充電器の効率:80% (0.8として計算)
計算式
必要な電源アダプタのワット数 = 合計消費電力 ÷ 充電器の効率 = 30W ÷ 0.8 = 37.5W です。
したがって、37.5Wより大きな電源アダプタが必要ですが、市販されている電源アダプタは通常、固定のワット数で販売されているため、実際には40Wの電源アダプタを選択することが適切です。
この点を考慮して、可能であれば高効率の充電器を選択することが望ましいです。
充電環境を最適化する
最後に、充電中のデバイスや充電器周りの環境も、充電効率に影響します。例えば、デバイスや充電器が高温になりすぎないように、通気性の良い場所で充電することが重要です。高温環境はバッテリーの寿命に悪影響を及ぼし、充電効率の低下を招く可能性があります。
これらの方法を実践することで、iPhoneの充電効率を最大限に高め、より速く充電することが可能になります。日常生活の中で、これらの工夫を積み重ねることで、バッテリーの持ち時間を延ばし、デバイスをより便利に使いこなすことができるでしょう。
MagSafeとワイヤレス充電の活用、及びiPhone 15のType-C充電
iPhoneの充電方法は、時代と共に進化しています。特に、MagSafeの登場とiPhone 15からのType-Cポートの採用は、充電の方法に新たな選択肢を提供しています。
MagSafe充電器の特徴
MagSafe充電器は、iPhone 12以降のモデルに対応し、磁石でピタッと吸着することにより、正確な位置で固定し充電することができます。これにより、ワイヤレス充電の問題点であった位置ずれによる充電効率の低下を解消しました。ワイヤレスでありながら効率的な充電が可能となり、最大15Wまでの出力に対応しています。
参考:iPhoneの便利機能「MagSafe」って一体何?便利アイテムと合わせて徹底解説!
iPhone 15のType-C充電
最新のiPhone 15では、以前のモデルで採用されていたLightningポートから、Type-Cポートへと変更されました。この変更により、iPhoneはより標準化された充電方法を採用することになり、Type-Cを使用する他のデバイスと充電器やケーブルを共有しやすくなりました。
iPhone 15の最速充電方法
iPhone 15で最速の充電を実現するには、USB-C PD(Power Delivery)対応の充電器とUSB-C to USB-Cケーブルの使用が推奨されます。この組み合わせにより、最大27Wまでの高速充電が可能となり、短時間での充電が実現します。特に、PD対応の充電器は、充電中の電力需給をデバイスとコミュニケーションしながら最適化するため、効率的かつ安全に高速充電を行うことができます。
充電方法の選択の重要性
充電方法の選択は、使用環境やライフスタイルによって異なります。自宅での充電にはMagSafeや有線の高速充電が便利ですが、外出時にはモバイルバッテリーや車載充電器など、様々な方法で充電するでしょう。大切なのは、自分の生活に合った最適な充電方法を見つけ、効率よくデバイスを利用することです。
「高速充電」と「使い勝手」を両立させたい方におすすめ
iPhoneをはじめとする現代のスマートデバイスで充電の便利さを追求するなら、ワイヤレス充電器は欠かせないアクセサリーの一つです。ここでは、高い充電効率と使い勝手の良い、特におすすめのワイヤレス充電器をいくつか紹介します。
4in1折りたたみ式充電器
こちらの商品は30W以上の電源アダプタとUSB-C to Lightning(USB-C to USB-C)ケーブルの使用で、高速充電が可能です。3in1 ワイヤレス充電器
こちらの商品は30W以上の電源アダプタとUSB-C to Lightning(USB-C to USB-C)ケーブルの使用で、高速充電が可能です。
3in1マグネット式ワイヤレス充電器
こちらの商品は20W以上の電源アダプタとUSB-C to Lightning(USB-C to USB-C)ケーブルの使用で、高速充電が可能です。
ワイヤレス充電器を選ぶ際は、充電速度、デザイン、予算など、自分のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。上記のおすすめ商品は、それぞれにユニークな特徴があり、あなたのライフスタイルに合わせて最適な充電環境に導いてくれることでしょう。
iPhoneを高速充電するための豆知識 まとめ
この記事では、「iPhoneを高速充電するコツ」について、さまざまな角度から解説してきました。iPhoneの充電時間を短縮し、より効率的にデバイスを使用するためには、以下のポイントが重要です。
高速充電に対応したアダプタとケーブルの選択
充電速度を最大限に引き出すためには、適切なアダプタとケーブルの組み合わせが重要です。
充電効率を上げる方法の実践
デバイスの消費電力を理解し、充電器の効率を考慮した上で、余裕を持ったアダプタの選択が推奨されています。
MagSafeやType-C充電の活用
MagSafeや最新のiPhone 15で採用されているType-Cポートを活用することで、より便利で効率的な充電が可能です。
おすすめのワイヤレス充電器の選定
自分のライフスタイルや使用環境に合わせたワイヤレス充電器を選ぶことで、充電の手間を減らし、より快適にデバイスを利用できます。
充電は、iPhoneを使用する上で、避けて通れない日常の一部です。この記事で紹介したような小さな工夫を積み重ねることで、充電時間を短縮し、デバイスをより効率的に使用することが可能になります。
皆さまのiPhoneライフが、これらのコツを通じてさらに快適になることを願っています。