プリンターで印刷をしようとした時に、インクが出てこなかったり、筋が入ってしまったりすることがありますよね?これは、プリンターの目詰まりが起こっているかもしれません。
この記事では、プリンターのインクの目詰まりとは何なのか?また、その解消方法を徹底解説します。
プリンターの目詰まりとは?
プリンターの印刷は、インクをプリントヘッドのノズルを通って紙に噴射して行われます。しかし、プリンターを使っているうちにノズルの中でインクが固まってしまったり、ほこりや空気が入り込んだりすることによってインクの目詰まりが発生します。
プリンターの目詰まりが発生するとインクが正しく噴射されないため、印刷物の色がおかしくなったり、かすれが起きたり、線が入ったり、印刷位置がずれたりします。
また、目詰まりと勘違いしがちなのが、インクの残量不足です。インクの残量が足りていないと、きれいに印刷ができません。プリンターやPCなとでインクの残量は確認しましょう。
余談ですが、プリンターのインクの目詰まりは、ボールペンに置き換えて考えると分かりやすいかもしれません。ボールペンも、インクは十分あるのに、書こうとしてもインクが出てこなくなることがありますよね。ペン先のボールに当たる部分は空気に触れていることが多いので、時間が経過すると水分が蒸発し固まっていきます。
プリンターのインクの目詰まりは、この現象にきわめて近いと言えるでしょう。
カートリッジのタイプによっても違う
プリンターのインクの目詰まりはプリントヘッドで発生しますが、このプリントヘッドは、インクカートリッジと一体になっているタイプ(一体型)と、プリンター本体にヘッドがついているタイプ(独立型)に分かれます。
独立型
キヤノンやHPの安価なエントリーモデルのプリンターで採用される一体型のインクカートリッジには、プリンターではなくインクにプリントヘッドがついてます。
このタイプの場合、インクカートリッジを新しいものに交換するだけで、あわせてプリントヘッドを交換することになるので目詰まりは解消されます。ただ、一体型のインクカートリッジは高価なため、プリンターを買い直した方が安く済む、というケースもあります。
一体型
エプソンやキヤノンのスタンダードなモデルで採用される独立型のインクカートリッジの場合は、プリンター本体にプリントヘッドがついています。このタイプで目詰まりが発生した場合は、ヘッドクリーニングを行いプリンターについたプリントヘッドのメンテナンスが必要です。
プリンターの目詰まりの解消方
目詰まりかもしれない、と思ったときは、下記の流れで解消しましょう。
ノズルチェックパターンを印刷する
まずは、ノズルチェックパターンの印刷をして、目詰まりが発生しているかを確認します。印刷結果に問題がない場合は目詰まりは発生していません。
ヘッドクリーニング
ノズルチェックパターンを印刷して印刷結果に問題がある場合は、ヘッドクリーニングを行います。ヘッドクリーニングの手順は、以下の記事やプリンターのマニュアルをご確認ください。
洗浄カートリッジがおすすめ
ヘッドクリーニングは、通常プリンターにセットされたインクを使って行いますが、洗浄カートリッジを使って行うのがおすすめです。洗浄カートリッジは、目詰まり解消に効果のある界面活性剤とインク溶剤が配合されています。
インクのチップスでも洗浄カートリッジは扱っており、界面活性剤には福井県の業界トップメーカーの日信化学工業さんのものを使用しています。非常に信頼の高いものです。また、インク溶剤は、一般的な乳化剤(Emulsifier)のXP-10グレードを使用しています。
また、わざわざヘッドクリーニングのために洗浄カートリッジを買うの?と思うかもしれませんが、高価な純正インクを使ってクリーニングをするのであれば、クリーニングには洗浄カートリッジを使用したほうがコストは抑えられます。印刷にはインクを、クリーニングには洗浄カートリッジを、というのがおすすめです。
目詰まりを予防する方法
プリンターのインクの目詰まりはヘッドクリーニングで解決できることが多いですが、できるだけ起こらないようにしたいものですね。ここで普段からプリンターをよい状態に保ち、目詰まりを起こしにくくする方法をいくつかご紹介します。
定期的にプリンターの電源を付ける
印刷をしなくても定期的にプリンターの電源をオンにするのがおすすめです。プリンターの電源を付けるだけで、自動でクリーニングが行われます。これにより、プリンター内部でインクが固まるのを防ぐことができます。また、少なくとも月に1枚くらいは印刷をするとなおよいでしょう。
最もよいのは常にプリンターの電源をオンにしておくことですが、電気代や自動クリーリングで使用するインク代を考えるとコスト増に繋がりますね。
インクカートリッジの使用期限までに使用する
インクの状態によって目詰まりの起こりやすさが関係します。メーカーごとに異なりますが、販売サイトやインクのパッケージに記載されていることが多いです。
開封前でしたらこの使用期限まで、開封後はインクが乾燥しやすくなるのでさらに短くなります
まとめ
プリンターの目詰まりの仕組みと解消方法について解説をしました。記事の中で紹介させていただきましたが、インクのチップスでは、目詰まり解消に高価がある洗浄カートリッジという商品を取り扱っております。
「プリンターの買い替えを覚悟したけど、洗浄カートリッジを試したら直った」などお客様もお喜びの声をいただいておりますので、もしプリンターの目詰まりが発生した際には試してみてくださいね。